こんにちは、たけしです。
ベーシスト誰しもが一度は憧れるスラップ奏法。
スラップでしか出せないパーカッシブなグルーブ感と独特な音は、比較的目立ちにくいベースを一気に前へと押し出してくれます。
とは言え、難しいですよねスラップ。スラップが入っていない曲の方が圧倒的に多いので、スラップを練習せずにそのままベース歴を重ねているという人も多いかと思います。
スラップ上達のために一番なのが、既存の楽曲のコピーだと思います。黙々と教本通りに練習するのは退屈になりがちです。
そこで難易度別にコピーにピッタリな曲を集めてみました。どんどん難易度が上がるようにしていますので、練習のお供になれば幸いです。
目次
『Can’t Stop』 / Red Hot Chili Peppers
まず最初はベーシストが避けては通れないRed Hot Chili PeppersのCan’t Stopです。
この曲のスラップはゴーストノートが少なく、テンポもゆっくり、フレーズもシンプルなので初めてのスラップ練習にピッタリかと思います。
ゴーストノートって?
譜面上では「×」印で表記されている音程がない音です。左手で弦をミュートした状態で弾いたり、左手で指板を叩いたりすることで、ゴーストノートを鳴らすことが出来ます。
また、繰り返しのフレーズが多いので、1パターンを覚えてしまうと1曲通して弾くことも比較的容易です。
初めのうちはサムピングの時に音が鳴らなかったり、プリングで血豆が出来たりするかも知れませんが、そこは根気で頑張りましょう。
この記事では一番簡単という評価をしていますが、スラップを始めたてだとCan’t Stopのコピーも難しいかと思います。
もしスラップの基礎を学ぶのであれば、こちらの教本がとても分かりやすいのでオススメです。
『Take The Power Back』 / Rage Against The Machine
アメリカのバンド、Rage Against The Machineの曲です。
Can’t Stopと同様にメインフレーズが何度も繰り返されることから、難易度は低めかと思います。ただ、4小節目に『オカズ』が入ることから、Can’t Stopよりやや複雑かと思います。
ちなみにチューニングはドロップDです。お間違えのないよう。
ドロップDって?
4弦ベースで一番音が低い4弦の開放を1音下げて「D」にするチューニングのことです。1,2,3弦は標準チューニングのままです。
『Higher Ground』 / Red Hot Chili Peppers
またまたRed Hot Chili Perppers。スラップの曲が多いから仕方ないよね。原曲はスティーヴィー・ワンダーで、レッチリがカバーしています。
フレーズ自体はオクターブが中心で単純なのですが、テンポが早くシャッフルビートなので難易度が高いです。
シャッフルビートって?
3連符のリズムの真ん中の音を休符にした「タッタタッタ」というリズムがシャッフルです。変な例を出すと、「Mac買ったMac買った」と繰り返してみてください、そのリズムがシャッフルです。
この曲がコピー出来たら「スラップがある程度出来る」といえるランクになるかと思います。
『Pow』 / Larry Graham
スラップという奏法を世に広めたスラップの始祖、Larry Graham(ラリー・グラハム)。そのラリー・グラハムの『Pow』という曲が古くからスラップベースの登竜門と言われています。
スラップに必要な技術やグルーブが詰め込まれているため、この曲が弾けるようになれば、余程難しくない限り大体のスラップは弾けるようになっているのではないかと思います。
本人はこのフレーズ弾きながら歌っているのが驚異的です。
スラップは難しいけど、できないことはない
スラップは確かに難しいです。しかも、始めたての場合は指が痛くなることもしばしばあります。
ですが、きちんと反復練習を行えば、絶対に弾けるようになるかと思います。
指が痛くなったら無理をせず、練習してみてくださいね。